Goto Koutaro Shuzoten

Oct 06, 2015Lorenzo Simonini

The English translation will be available soon...

少量高品質を貫く稀有な酒蔵

 後藤康太郎酒造店は、山形県の南東、高畠町の有機米の産地である元和田で、安永年間より酒を醸す酒蔵だ。1772年創業、県内で9割消費される小さな酒蔵だが、全量自家精米で原料処理から丁寧に酒造りを行う。 蔵元には一貫して高品質を追及する信念があり、そのため造り規模を1000石ほどに限定されている。それはこだわりの麹室、最新鋭の精米機など蔵のいたる所で感じる事ができ、職人気質の蔵であることがすぐにわかる。手造りで少量高品質を貫く「地酒中の地酒」の蔵と言えるだろう。

 

純米の錦爛

 特に純米酒には早くから心血を注ぎ「純米の錦爛」とまで言われる旨さを完成させた。米本来の旨みを生かす酒造りに力を入れる。
酒は料理とともに楽しむものとの考えから必要以上に香りを強く出すような造りはせず食中酒として甘過ぎない、呑み飽きしない仕上がり。
その為、大吟醸酒でも他社の酒に比べると吟醸香は弱いが、後に残るような雑味は少なく重たく残る甘味はない仕上がりだ。

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